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義務教育とは単純労働者の育成機関である

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我々は日本人は小学校から中学校までの9年間 (アメリカでは小学校から高校までの12年間) 、義務教育という形で国から強制的に学校に通うことを強いられている。もともと義務教育とは、産業革命時における児童労働や、未就学児を救済するための制度であった。しかし、現代の義務教育においては、むしろ従順な単純労働者を育成するための制度と言っても差し支えないだろう。今回は学校制度の問題点と目的について、ジョン・テイラー・ガットの「バカをつくる学校」の理論を例に挙げながら考えてみる。

ホモサピエンスはハクスリーの夢を見るか?

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ユダヤ人未来学者:アルビン・トフラーは、1980年に出版した「第三の波」にて、コンピュータやインターネットによる情報革命を予言し、見事的中させた。21世紀の現代では、同じくユダヤ系科学者であるレイ・カーツワイルが「シンギュラリティ(技術的特異点」という概念を提唱し、近い将来 人工知能やコンピュータが人間の能力を遥かに超越し、SFのような世界が到来すると予言している。 00年代はインターネットの黎明期(普及期)であり、「攻殻機動隊」「マイノリティリポート」「マトリックス」に代表されるように、人工知能はあくまでSFの題材という扱いであった。しかし2010年代に突入した現代では、IBMの人工知能:ワトソンがクイズ番組「ジェパディ!」で人間の歴代チャンピオンに勝利し、Googleの人工知能:AlphaGoが世界トップレベルの囲碁棋士に勝利し、自動運転車技術が実用化されるなど、恐るべき進歩を遂げている。 そこで今回は 、テクノロジーが近未来において、どのような社会を実現するのかを整理することにする。

ユダヤ民族に伝わるタルムード(talmud)には何が書かれているか?

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以前、記事で紹介したように ユダヤ人は、様々な業界で類い稀なる偉業を残しており、ユダヤ人の思想を知るための手がかりとしてタルムードは重要である。そこで今回は、管理人が収集したタルムードの内容、およびユダヤ人に関する格言を、一覧(リスト)にしてまとめてみた。

マネーとは幻想である

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我々は人生の大半をマネーを稼ぐこと、それをどう分配するかに費やしている。しかしそもそも「マネー」とは何だろうか?資本主義社会において、マネーは個人のスコアであり、生命維持に不可欠なストックとも言える。当然のことだが、お金が無ければ食料を買うこともできず、住み場所も確保できず、インターネットで情報を得ることもできない。だが、人間以外の生物はマネーを利用することなく、生命活動を維持している。 しかし、お金とは人間が進化の過程で獲得した「共同幻想」であり、自然界には存在しない価値観を生み出したのである。今回は、人類が「お金」を生み出した過程と、物質的な価値を持たない「貨幣」について論じてみたい。今回の記事は、ぜひとも手元に「1万円札」を用意して読んでほしい。

多様な業界で活躍した著名なユダヤ人

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 「ユダヤ人」という単語を聞いた時、どんな印象を持つだろうか?恐らく最も多いのは、「ヒトラーによるホロコーストの犠牲者」というが多数派であり、最近では「パレスチナを弾圧するイスラエル」というイメージが強いように思える。また、一部のオカルト界隈では「世界を影で支配する権力者」という誤った情報を信じる人たちもいる。 しかし、日本ではあまり知られていない事実だが、世界的な大企業の経営者や、著名な学者、ベストセラー作家におけるユダヤ人の割合は非常に高い。そこで今回は、誰もが知る世界的に著名なユダヤ人を紹介する。

自己啓発は役に立つ

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自己啓発と聞くと、怪しげな高額セミナーやマルチ商法をイメージする方も少なく無いだろう。しかし、良質な自己啓発はサプリメントのように、健康的な生活をサポートしてくれる。今回は私が人生の辛い時期に精神の支えとなった、自己啓発動画を紹介したい。神なき時代の現代人にとって、現実の辛さを克服する力となるだろう。

文明を紡ぐ文化的遺伝子 ミーム

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   我々人類を初めとする全ての生命は、親の世代から遺伝子を引き継ぎ、絶えず自己増殖を繰り返す。遺伝子には個体を作り上げる情報が書き込まれ、生殖によって遺伝情報は複製されていく。ダーウィンによれば、生物の進化は遺伝子の複製エラーによる突然変異により発生し、環境の変化に対応した適応種のみが子孫を残すとされている。しかし、 親から子へと伝承されるが、遺伝子には載らない情報がある。それがミーム(Meme)だ。

文明社会は太陽エネルギーに支えられている

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我々人類は日々の生活の中で、常にエネルギーを消費している。たとえば、自動車などの乗り物で移動し、化石燃料を消費しながら通勤や移動を行っている。また、食料品をスーパーやコンビニで購入した食料品を摂取することで生命維持に不可欠なカロリーを得ている。さらに家庭では照明や暖房機器などの家電製品を使用することで、電気を消費している。 このように人類は文明社会を維持するうえで、様々な形でエネルギーを消費している。しかし、これらのエネルギーは一体どこから来ているのだろうか?車を動かすガソリンは化石燃料である原油から精製されるし、生命活動に必要なカロリーは米などの穀物や、肉・魚といった生物から摂取する。また、家庭や産業に必要な電気は火力発電所や水力発電所、原子力発電所から来ている。 実はこれらの人類が消費しているエネルギーは、原子力発電や地熱発電を除き、すべて太陽から届いたエネルギーが元になっているのだ。日常生活を送っているだけでは、なかなか気付きにくい事実ではあるが、太陽エネルギーが姿を変えて蓄積されたものである。

自由意思は本能の後付けに過ぎない

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我々は店舗における商品の選択や、未来の行動選択において、嗜好や効用などの理由づけを行って何かを選択している。しかし、 fMRIを用いた最近の脳科学研究によれば 、人は何かを選択する7秒前に、脳の行動選択による部位が活動しているそうだ。 例えるなら自動販売機にてコーラを購入した場合、ボタンを押そうと"思った時点"で既に脳内で意思決定は完了しており、「炭酸が飲みたい」「ゼロカロリーだから」といった選択理由が後付けで処理されるというのだ。 これが事実であれば、我々の普段の消費行動においては、事前に見たTVCMやパッケージデザインなどが重要となるのかもしれない(商品レビューや、口コミ情報も本能選択の要因かもしれないが)。さらに、就職活動における面接においても、見た目や声などの第一印象で本能的に判断されるのかもしれない。 これは、人間が言語や思想を習得する以前には、危険を察知するためには余分な思考をしてる暇はなく、脊髄反射的に行動する必要があっとことの名残かもしれない。ご存知の通り、脳は「爬虫類脳」「哺乳類脳」「人間脳」の3層構造をしており、進化の過程においてより複雑な機能を獲得してきた。そして、人類が言語や文字を使い始めたのは比較的最近の出来事であり、我々の意識が知覚されるのには5万個の神経細胞が活動する必要があるという説もある。 このように、人間の認知や意識については未知数であり、自由意志と呼べるものは本能の後付けかもしれないのだ。 意識は傍観者である: 脳の知られざる営み (ハヤカワ・ポピュラーサイエンス) posted with amazlet at 17.07.24 デイヴィッド・イーグルマン 早川書房 売り上げランキング: 136,453 Amazon.co.jpで詳細を見る マインド・タイム 脳と意識の時間 posted with amazlet at 17.07.24 ベンジャミン・リベット 岩波書店 売り上げランキング: 270,871 Amazon.co.jpで詳細を見る